ブルーレイディスク(blu-ray disc)とは、DVDの次世代として開発された青紫色レーザーを使用する大容量の光ディスクです。
青紫色の光でデータを読み取ることから「ブルーレイディスク」と呼ばれるようになりました。
DVDと比較すると、5倍近い容量があり、また高画質かつ高音質なことが特徴です。その分、料金も割高にはなりますが、近ごろでは映画などのDVDが発売されるときでも、BD版がともに発売されるようになるなど、今ではすっかり市民権を獲得しているといってもよいでしょう。
ところで、このブルーレイディスクですが、英語表記は『blu-ray』であり、blue-rayではありません。違和感を感じる表記ですが、今回はなぜこのような表記になっているのかを紹介させていただきます。
ブルーレイ(Blu-ray)の名前の由来
メディア Blu-ray制作blueではなくbluの理由
ブルーレイの始まりは、1991年にソニーが開発をスタートし、2002年にブルーレイディスク規格を公式発表されました。
2003年に、ソニーが世界初ブルーレイディスクレコーダーを発表して、そこから多数のメーカーの商品が発表される事になります。
なぜ、「blue」でないかというと、「blue-ray」とすると英語圏の国々では「青色光ディスク」を意味する一般名詞と解釈されてしまい、商標としての登録が認められない可能性があるため、
blueの字からeを除いて、bluと表記するようになりました。
日本語表記にしてしまえば、どちらも同じ読み方(ブルー)になりますが、英語表記では他の単語と区別をつけるために、表記を変更しているというケースは時折に見受けられます。
(以前このブログで紹介した「disc」と「disk」の違いなど)英語表記の際だけスペルが変わります。
余談ですがDVDの次世代メディアの争いに「HD DVD」との壮絶な規格争いがありました。
なぜ青色のレーザー光なのか?
CDやDVDが赤いレーザーレ光を使用しているのに対し、Blu-rayのレーザー光は青紫色。ここで重要なポイントとなるのが“光の波長”。赤色レーザーの波長が650nm(ナノメートル。1ナノメートルは10億分の1メートル)なのに対し、Blu-rayの青紫色レーザーは、波長が405nmとかなり短いのが特徴です。
このため、Discの記録面にレーザー光線の焦点を合わせたとき、より小さなビームスポット径に光束を集中させられます。その面積は、DVDに比較すると約5分の1。Disc上にデータを一列に並べた“トラック”同士の距離(トラックピッチ)や、同一トラック内にあるデータの最短間隔(最短マーク長)は、DVDと比較して大幅に短縮されました。だから、Blu-rayは大容量記録が可能なのです。
Blu-rayを開発したSONYの企業の色の青(ソニーブルー)のディスクを作りたい事がきっかけという噂もありますが真偽は不明です。